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2013年8月22日木曜日

NTR耐性がないと泡吹いて○ぬ恐れがあると評判の「ボクの彼女はガテン系」をプレイしてみた【R-18】

※18歳未満とネタバレ嫌な人はそっと閉じてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初、タイトルだけを聞いた時に思い出した別ゲーが、THEガッツ!である。おまけに初代。

──おいおいさすがの俺もあのイラストでNTRやられたら夢に出るぜ? と思っていたのも杞憂だった。イラスト担当は門井亜矢と知って、次にあることで話題となった下級生2を思い出す。なんなの? また非処女でディスク割っちゃう奴が現れるの? 実は1しかやってないけど。

 

前置きはさておき、この作品はタイトルが異様に長い。

※ボクの彼女はガテン系/彼女がした事、僕がされた事/巨乳妻完全捕獲計画/ボクの妻がアイツに寝取られました。【R18サイトにつき注意】

区切られていることから察する通りに、本作は4つのシナリオから成っている。攻略対象はそもそも1人だし、1本のルートから派生している各END程度という感じでボリュームは少ない。したがって短時間で鬱になれるという特殊効果を持っている。

おーし、やっぞー、っれー、うつになっぞー、ゲロっちゃっぞー。

 

【ここからプレイ感想】

発売日(2011/12/08)から考えても、なんだか古臭い印象を受ける。インターフェイスが古臭いのもあるが、イラストが抜群に現代的進化を遂げているわけでもなく、なんだか老舗のエルフらしいと言えばらしいで終わる。ただCGの塗りに関しては抜群に良い。

エロシーンのアニメーションはたしかによく出来ている。1枚絵を加工してぬるぬるアニメに仕上げていて、ぷるんぷるん揺れるのは素晴らしい。が、一定の動きすぎてすぐ飽きる。いわゆる抜きゲーとも捉えれるエロシーンの多さだが、全体的から考えてシチュエーションは決して少なくないけれど、部分的に小出しばかりなのでシナリオを進めているとおっきする頃には次の真面目シーンに移るから厄介である。そのシーン自体も大して長くはないしね。

・「シナリオについて」

自分にとっては『可もなく不可もなく』という感じ。他レビューとか見ていると、新たな扉を開いてゾーンに突入するキセキに成り損ねたキセキレベルに感じたが、NTRとしてはあと一歩が足りない。ヒロインの美咲が体こそ他人に委ねようと、心だけは主人公だけの物だったことが要因だと思う。

エロ方面には超奥手な夫婦が、一方は浮気相手に開発されて堕ちていく過程はありがちだが、一方はそれを原因として浮気現場に興奮を覚えてしまうという変態になってしまうのはいかがなものだろうか。どっちかと言うと、この変態になった主人公に共感出来るか否かでこのゲームの評価は変わると思う。

NTRる経緯としての説明は充分すぎる程で、それは『巨乳妻完全捕獲計画』で相手視点によって(別に必要ないのに)語られる。彼の思考はぐう畜なのだが、お一人様真っ直ぐストーカー思考すぎるがために、正直キモくて引く。

4シナリオ3視点であるから群像劇として見れるが、欲を言えばちゃんとした美咲視点が欲しかったかな。会田視点で堕ちる説明としては充分だけど、本人の葛藤を捉えた方がよかったんじゃないかなと思います。「こんなのは知らない。彼のよりなんで凄いの?」という所がエロシーンでも弱いから、エロとしても若干劣る。アヘ顔カルテットピースくらいして薄い本よりもはっちゃけて欲しい。会田がもっとモテる奴ならなぁ。

各ENDは非常に良くオチていて、すべて見る価値はある。構成的にはしっかり出来ています。伏線も読みやすいがうまく回収している。ただ文体が弱い。一人称での欠点ではあるけれど、野郎のうだうだな独白はこういうゲームではやっぱり野暮だなと思う。

・「NTRとしては?」

仮に自分が恋人をNTRとして、『別れる』『復讐する』『放っておく』などの選択がある。『興奮するから目の前でやって!』という選択を真っ先に取る人なら、「こんなゲームを待っていた!(スコココココ)」となるかもしれない。自分としては『復讐する(やり返す)』派なのでちょっと合わなかったのは否めない。

あと致命的なのはNTR側が総じてキモい。誰もが羨む巨乳美女を狙うのが一癖二癖以上の売れ残りオッサン共しかいないしグラフィックもヤバイ。エロシーンはまさに美女と野獣である。一昔前の鬼畜ゲーかよ! 臭作さんはなぁ……一人だから許せるんだよ! そりゃ美咲も心までは許せる相手じゃないわな──と妙に説得力のある部分でもある。

NTR相手としてはやっぱり、主人公よりモテるイケメンでありつつぐう畜であることが個人的に好きだ。『今までやったことのあるNTRゲーで一番は?』と問われれば、うちの妹のばあいが真っ先に上がる。虎牙クンは今でも理想である納得のNTR相手。

余談ですが、シチュエーションで一番好きなのは、「彼氏に電話をさせながら突く」というのが好きです。何のゲームだったか忘れましたが、ビルで向かい合ってこれをやってたのがあって、シチュエーション的には今でも覚えています。

・「エロシーンは?」

シチュエーションは多々──って程じゃないですが、一昔前に比べると表現の仕方で規制でも入っているのか知らないけれど、随分と大人しいなという印象。でも臨月プレイには流石にフイタ。

主人公が風呂に入っている時に扉の前でやられるとか(AVで見た)。主人公が寝ている隣でやられるとか(AVで見た)。羞恥プレイだとか。子供のお泊り会なのに呼び出して車内でやるとか(ぐう畜)。

などなど色々──、

一つ一つが1枚CGアニメーションで淡々と終わるから、『使う』場合には『おまけ』で抜粋した方がいいかと。そういう機能まで付いているのは良心的だと思います。個人的に好きなのは「美咲の逆レ○プ」と「何故か塩原クン参戦」の2本です。後者はツッコミ所多くてちょっと笑う。

・「まとめ」

『NTRゲー&鬱ゲー』と評判を聞いていたけれど、『NTRゲー』としてはこれが初めての人にはキツイかもしれないが、過去作でトラウマの業を背負った自分のとっては屁でもないね! 『鬱ゲー』としてはマジで胃痛になったWA2には及ばないね! 『抜きゲー』としては……やっぱアトリエかぐやかなー(先入観)。最近はシナリオゲーしかやってないからなんとも言えない。

一つのエンディングとしてはボリュームもあるし、救われる部分もあるしで結構楽しめた。「みんなの奥さん」の流れがこの手のゲームとしては一つの王道だと思うけど、エロが弱いんだよなー。男性的に他より劣る主人公が一番の泣き所なのがアワレ。というか今どきここまでピュアな夫婦なんて絶滅種すぎる。性教育って大事だね!

主人公夫婦以外がぶっ飛んでて、軽くファンタジー世界に舞い降りた感覚がある。表現的に結構マイルドな方だと思うので、NTRゲー登竜門としては推してもいいかなと思う。玄人に対しては物足りなさを感じるかもしれない。逆にこれで食欲無くすレベルだと、過去作の有名所をプレイすると失神しかねないと思う。初~中級者向けか……?

最初の「ボクの彼女はガテン系」で、ここからの流れが「あっ…(察し)」てなるけど、最後まで一つの物語として良く出来ている。途中で「!?」って予想外のことが起きたし、中盤以降は結構楽しめる。よくわからないけど笑えてくる感じ。最終的には皆ぶっ飛んでるせいなのかな。

最後にこれだけは言おう。

「NTRに救いなどにい」

 

──っていうか結局、どっちの子供なの? という疑問が残った。

見落としてたのかなー。明確な描写は無かったはずだけど……。いたしたのは100回を超えるとか言ってた美咲はなんで孕まなかったのだろうとか。その辺で影の努力をしてそうなんで、美咲視点が欲しかったなーと思う私でした。

 
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